大震災40分前から電子量が急増 地震予知実現にわずかな可能性

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FM電波の異常も観測される

   北大の地震火山研究観測センターの森谷武男博士も地震発生前に、普段受信できないサービスエリア外のFM電波が強くなる「地震エコー」と呼ばれる現象を北海道で観測。2010年6月末から3月11日の地震発生までほぼ毎日続き、地震発生直後も再び確認された。森谷博士は、

「地震発生前に電場に変化が発生することでFM電波が散乱、反射している可能性がある。現在は、場所は特定できないものの、大きくて7.3程度の地震が起きるレベルだ」

と話す。今後福島県と群馬県内からも観測をするとしている。

   前出の日置教授は、

「以前は結構いた地震予知の研究者も、阪神大震災でみんな挫折して辞めてしまった。最近も予知そのものが原理的に無理という風潮になっているが、地震の前兆だといえるデータを提示して、国土地理院や気象庁を動かしていきたい。資金が投入されれば、研究する人も増え、次につながることになる」

と前向きに話している。

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