菅直人首相(64)への不信任決議は否決されたが、退陣の時期を巡り民主党内でも反発が強まり、「菅おろし」が再び勃発する様相で、「次の首相は誰か」への関心も急速に高まっている。
「次の首相にふさわしいのは」の緊急調査トップは、自民党の石破茂・政調会長(54)――。日本経済新聞は2011年6月3日、日経電子版読者を対象にインターネット調査した中間結果(3日0時まで)を報じた。菅首相の「退陣意向表明」を受けたものだ。
日経の中間結果「ダントツ1位石破氏」
日経調査によると、ダントツの1位は石破氏(852票)、2位は前原誠司・前外相(49歳、530票)、3位は「その他」(525票)、4位は小沢一郎・元民主党代表(69歳、521票)だった。具体名は与野党の13人が挙げられており、3位が「その他」だったことについて、記事では「人材不足を嘆く声も多くみられた」としている。
石破氏を選んだ人からは、「政策通」「信用できそう」といった声が挙がっているそうだ。
朝日新聞(6月3日付朝刊)の分析記事では、「若返りなら」野田佳彦・財務相(54)、「自民党との大連立なら」仙谷由人・官房副長官(65)が有力視されているとの見立てだ。岡田克也・幹事長(57)や原口一博・前総務相(51)は、内閣不信任決議案をめぐる対応について批判を受け、「出遅れたという見方がでている」と指摘している。
野田氏の評価が高い理由として、政策路線が引き継がれることや「演説のうまさや面倒見のよい性格」を挙げている。「脱小沢」派だが、「小沢氏に近い参院議員」も野田氏なら支持できると話しているという。
競馬予想のように、二重丸や丸印を使って分析を披露したのはサンケイスポーツだ。デスク予想の1位は枝野幸男・官房長官(47)、2位は前原氏。政治評論家2人の予想も載っており、それぞれの1位は前原氏と鹿野道彦・農水相(69)。つまり3人とも1位予想が異なっている。