「めど」はあくまで抽象的な言葉?
辞任時期を巡るバトルは、それぞれ具体的にはいつごろを想定しているのだろうか。
鳩山グループの松原仁・衆院議員は、代議士会での鳩山発言に関連して、会終了後ほどなく、菅首相の辞任時期について「9月だ8月だという話にはなっておりませんが、そこは当然、そういう話にこれからなってく」との見方を示した。
鳩山氏は衆院本会議後、NHKが辞任時期について「夏か」と質問した際、「それほど長い時期ではない」と答えた。別の取材では「6月いっぱい」とも答えている。
一方、岡田幹事長の主張は、「『復興のめどがついたら』という首相の言葉通りだ」というもので、あくまで抽象的な「めどがついたら」に過ぎないという理解だ。
となると、何をもって「復興のめどがついた」と判断するのかは、かなり自由に解釈できる幅が広くなりそうだ。福島第1原発事故の工程表によれば、収束には「最大」で来年2012年1月までかかるとされるが、「見通しが甘く、もっと長期化する」との見方もある。
果たして菅首相が「一定のめど」をつけて辞任するのはいつなのか。鳩山氏がいうように「6月にも」なのか、もっと先、場合によっては来年に突入ということもあるのか。