12年間で「大統領制」実現したい
――民主党が役割を終えた、とはどういうことですか。
横粂 日本は、自民長期政権(それもかつて存在意義があったが、膿が出てきて弊害の方が大きくなりました)から政権交代を経験する必要がありました。民主党が2009年の衆院選で政権交代は可能なのだ、と示したことはとても大きな意義があります。
しかし、その政権交代のために、民主党は外交や憲法に対する姿勢など議員間の基本政策の違いには目をつぶってきました。その段階では仕方なかったと思います。では、政権交代を実現した今、そして将来、このまま基本政策がバラバラな議員たちが、「党議拘束」に従っていやいや自分が考える信念とは違う党の結論に従って採決への賛否を決める、そんな状態を続けていいのでしょうか。こうした状況は民主党だけにとどまりません。
例えば、支持者の方々の声をきいた上で自分は反対だ、と考えても、「党の指示だから」と賛成する、そんな国会議員で本当に良いのでしょうか。支持者の方々への責任を果たしていると言えるのでしょうか。私はこんな国会議員像も変えるべきだと考えます。
――では、政党のあり方や国会議員像をどう変えていこうというのですか。
横粂 例えば、私を総理首班指名してくれる人たちとのネットワークを模索します。1年生議員が何を言うか、と笑われるだけかもしれません。自分が未熟で実績がないことも重々承知しています。それでも私は本気です。
そのネットワークは、新党の形をとるのかは分かりません。たとえ新党だとしても、党議拘束で議員をがんじがらめにするような形は考えていません。軸となる大きな基本政策以外は緩やかな連携で良いと思っています。
選挙対策ではなく、政策で集う集団による政治に変えていくのです。政治家が党の陰に隠れるのではなく、一議員として有権者の声に真正面から自分の責任において向き合う、そんな国会議員に変えるきっかけにしたいのです。そんな議員が増えれば、震災対応ももっと迅速に、もっと柔軟に進むのではないでしょうか。
私が初当選した09年から12年間のうちに(これは首長の3期の任期をイメージした数字です)、私は「日本的大統領制」(天皇陛下から認証を受ける大統領)を実現させたいと考え、ブログなどで訴えています。これは、私がいう「北極星外交」を実現し、「誇り高き日本を取り戻す」ためです。