携帯電波に発がん性リスクとWHO報告 「販売中止しては」と孫社長皮肉る発言も

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「原発と携帯は違う」との声も

   今や必需品となった携帯電話に「発がん性の疑い」が国際機関から発表されたことは、国内でも反響を呼んだ。経済学者の池田信夫氏は6月1日、「携帯電話は原発より危険だ」と題してブログをつづった。米CNNニュースを引用し、電磁波が「喫煙やアスベストと同等というのは大きなリスクだ」とした。

   さらに最後の部分で、ソフトバンクの孫正義社長に「強烈パンチ」を放った。孫社長は、福島第1原子力発電所の事故後、しきりに原発の危険性を訴え、「脱原発」のメッセージを発信しているが、池田氏は「アスベストや喫煙なみというのは、孫正義氏の騒いでいる100ミリシーベルト級の放射線よりはるかに大きなリスクである」と指摘した。さらに原発の放射線を浴びる可能性は低いのに対して、携帯電話の電波は日常的に浴びるとして、

「命を守ることが絶対の『正義』だと主張する孫氏は、携帯電話の販売を中止してはどうだろうか」

と皮肉ってみせたのだ。

   このブログを読んだ読者は、ツイッターで内容を引用しつつ、

「孫正義氏は、放射線を測る前に、全国の電波強度を測れ、ということですね」
「ソフトバンクは電波ショボすぎて脳腫瘍リスク低そう。さすが孫さん」
「人命最優先、子供の命最優先でしたよね! どうするんですか!孫正義さん!」

などと投稿が相次いだ。

   その後池田氏はツイッターで「いうまでもないけど、これは皮肉…わずかなリスクのために原発やめるなら、携帯もやめろということ」とブログの真意を説明した。一方やり玉に挙げられた孫社長は、本稿出稿時までこの件についてツイッターでは沈黙を続けている。SBM広報にも聞いてみたが、「内容を確認中で、現時点でコメントすることはございません」とのことだった。

   ネットの「盛り上がり」は、池田氏にも飛び火した。ネット掲示板には「携帯使用は個人の責任、他人を巻き込む原発事故とは違う」「その内、放射能を怖がる奴は太陽光浴びるな(と)言い出しかねない」と、池田氏の発言に反発する書き込みも見られ、過熱気味の様相だ。

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