「尊敬と感謝」というメッセージ伝え続けるのが大事
なお、5月に入って、作業員の環境は少しずつ改善されているという。飲み物入りの冷蔵庫やベッドが届いたほか、福田衣里子衆院議員(長崎2区)は長崎県のJAから生野菜やデコポン(柑橘類の一種)を現地に届けたといい、同議員は会見場にも姿を見せた。また、6月にはシャワー施設も完成するという。
谷川氏は、全国から作業員に寄せられた激励メッセージをスクリーンに映しながら、
「『尊敬と感謝』はメンタルヘルスを支える上で一番のメッセージ。最も良くないことは、『孤独だ』と感じさせてしまうこと。作業員に対して『尊敬と感謝』というメッセージを伝え続けることが大事だ」
と強調。さらに、
「見過ごしてはいけないのは、彼らのあのときの大変な状況。それだけでも将来的なPTSD(心的外傷後ストレス障害)やストレス症状を起こすのに十分であり、なおかつ、彼らは働き続けている。彼らの健康状態をしっかり見守る必要がある」
と述べ、作業員の健康状態を継続的に調査することを求めた。だが、厚労省に予算化を求めたところ、
「『今年は無理。来年来て下さい』と言われた」
とのことで、現時点では難色を示されているという。