朝日新聞に「報道機関としての責任を全うしていない」
オスプレイ普天間配備計画に関連し、朝日新聞は5月31日付朝刊1面(東京最終版)で、「防衛相、沖縄側へ通知」との見出しで、計画受け入れの考えを伝えたことを報じた。31日の会見で、北沢俊美防衛相は、「一部報道」に対して次のように反論した。
――まったくそういうことはありません。その一部報道は、記者から確認の電話がありましたけれども、まったく事実に反しているので、そういうことはないと申し上げたにもかかわらず、ああいう記事が出るというのは、大変迷惑な話であるし、(略)。私が否定したということをわざわざ申し上げたのに、そのことには触れていないことも、報道機関の一員としての責任を全うしていないのではないかと思いますし、非常に遺憾である――
勇ましくマスコミに反論した北沢防衛相だが、地元の不安を受け配備について米側へ反論する気はないようだ。米軍の内の「装備一部更新」なので、「(防衛・国防担当)大臣同士で話をするような話ではない」との考えも同じ会見で示している。沖縄県内のある自治体関係者は、こうした政府の姿勢に苛立ちをみせていた。