普天間配備に沖縄が猛反発 オスプレイは危険な飛行機なのか

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ヘリ墜落事故の記憶

   それでも地元には不安が広がる。沖縄県基地対策課や普天間飛行場がある宜野湾市の基地渉外課によると、オスプレイ配備に反対する主な理由は、市街地が近く危険だとされる普天間飛行場に、開発時に墜落が相次いだオスプレイを配備することは、危険を増幅する懸念があるということだ。

   地元が「墜落」に神経質になるのも無理はない。宜野湾市の沖縄国際大に2004年、米軍大型輸送ヘリが墜落、炎上したことがあるからだ。ヘリ乗員以外にけが人は出なかったが、周囲に大きな不安を与えた。普天間飛行場に配備されたヘリで、飛行場から約300メートルの距離だった。

   両課によると、騒音問題については、情報がはっきりしない。「飛行機モード」の際は音が小さくなるので、市街地上空飛行時の騒音は低下するとの指摘もあれば、ヘリより音が大きく騒音問題は深刻化すると話す専門家もいる。いずれにせよ、政府からは何の説明もないため、騒音増大について市民らの間に大きな不安があるのは間違いない。

   もちろん、普天間飛行場移設問題で、沖縄内移設となる辺野古案が暗礁に乗り上げる中、普天間機能を強化する形の新型機配備を認めるわけにはいかないという思いも地元にはある。

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