(石渡商店)
震災後20日目。
事務所の中を片付ける。
重機はなかったが、トラクターを使い少しだけ片付けるスピードがあがった。
事務所の中は段差があり、トラクターでは中に入ることができない。
それでも人の手で引っ張り出せるものは出して運び、無理なものはロープを結びトラクターで引っ張り出し運ぶ。
この作業の繰り返し。
少しずつ事務所の中が見えてくる。
写真の左側は、隣の家が流されて入っている。
机があったはずなのだが中にはない。隣の荷物や近隣の会社の名前が入った物など色々なところから流れてきている。
ガラスはほとんどが割れていた。
そして、なんとか事務所の中に入ることができた。
床一面が泥と瓦礫、魚等が床から30cmぐらいありました。
これをスコップで一輪車にのせ外に出す。
何度も何度も繰り返して片付けました。
書類やファイルを拾いながらと地道な作業でした。
パソコンを探したが事務所の中では見つけることができなかった。
(つづく)
「ふかひれ専門店再建の道のり(2)」は、こちら>>
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■被災地応援ファンド参加のお願い
2011年4月25日に立ち上がった、事業の早期再建を目指す被災地応援ファンド内で、5月17日から石渡商店ふかひれファンドも募集を開始しました。当社を含め、5月26日現在8社が募集開始しております。
私たちの会社、工場は津波の被害で失われてしまいましたが、ふかひれ専門店としてふかひれを作る知識と技術は失っておりません。気仙沼のふかひれ加工技術を後世に残すためにもこの災害を技術伝承の試練と考え、私たちは一生をかけてこのふかひれ文化を必ず存続させる思いです。
お客様からの熱烈な応援メール、お手紙、お電話と世界中の大変沢山の方から激励を頂き、私たちのふかひれを皆様が待って下さっている、その声にすぐに応えなければと今現在、事業再開・復興に向け日々努力しております。
セキュリテ被災地応援ファンド(応援金、手数料含め、一口10,500円から参加いただけます)
ふかひれの石渡商店(宮城県気仙沼市)
サメの水揚げ日本一を誇る気仙沼の地で昭和32年に創業。これまでの54年間、ふかひれ専門店として市場での買い付けから、一般消費者様へ商品をお届けするまで製造加工販売を行ってまいりました。
特許も頂いた独自の技術で作るふかひれは和食から中華店まで幅広い料理店で多くの方々にご支持いただいております。ふかひれラーメンやスープ、姿煮はご家庭で簡単に召し上がれるよう試行錯誤した商品でお客様からもご好評頂いております。
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