いまだ店が一軒もない… 復旧に地域差【岩手・盛岡発】

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   難民を助ける会では、3月11日(金)から被災者への支援活動を行っています。宮城県に比べて、被害地域が都市部から離れた地域に広がり、復興が遅れている岩手県で活動する盛岡事務所の大豆本由紀から、岩手県の現状と難民を助ける会の取り組みについての報告です。

スーダンから被災地へ

保存が難しい生鮮食品は配付が少ないため、とても喜ばれました。中央は障害者施設でみかんを配る大豆本由紀(撮影:高橋智史)
保存が難しい生鮮食品は配付が少ないため、とても喜ばれました。中央は障害者施設でみかんを配る大豆本由紀(撮影:高橋智史)

   難民を助ける会では、4月1日、岩手県の活動拠点として盛岡市に事務所を設立しました。対象としている障害者・高齢者施設や在宅避難者は沿岸部に多く点在し、日々数時間かけて被災地へ行きます。

   今回の震災を3月末まで駐在していたスーダンで知りました。3月末に帰国し、4月7日に盛岡に入りました。初めて被災地を訪れたときは、ニュースで見たあの光景が目の前に広がっているという事実をしばらく信じることができませんでした。「あそこに家があって、隣は本屋があったんだ」とつぶやくおばあさんが指差す向こうは、その痕跡さえ残らない状態であったことを今でも鮮明に覚えています。

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