三洋カーナビ愛称「ゴリラ」残った パナブランドに衣替えでも

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   家電大手のパナソニックの完全子会社となった三洋電機。かつての人気商品は今後続々とパナソニック・ブランドとして売り出されるが、そうした中でカーナビの「GORILLA」(ゴリラ)の愛称が引き続き存続することになった。

   一方、「ザクティ」の愛称で親しまれたデジタルムービーカメラは、柄の部分をにぎって撮影する独自の縦型の形状などを踏襲しながらも、愛称は消えることになった。

発売から15年余、シェアはトップクラス

   パナソニックのカーナビに、新たに「ゴリラ」がラインナップされた。パナソニックには「Strada」(ストラーダ)の愛称をもつカーナビがあるが、「ストラーダ」はオーディオ機能を充実した据え置き型の「高級」カーナビとして、「ゴリラ」は「ポータブル」カーナビとして販売していく作戦だ。価格帯は、「ストラーダ」は10万円前後~25万円。「ゴリラ」は4万円前後~10万円となっている。

   カーナビの国内出荷台数は2011年(予測)で約315万台。前年に比べて5.0%増を見込んでいる。マーケティング調査の富士キメラ総研は、当面は成長が続くとみている。

   そんなカーナビ市場で「ゴリラ」は、ポータブルタイプのカーナビとしては発売から15年余の歴史があり、トップクラスのシェアを誇る。認知度の高さが「ゴリラ」の愛称が残った要因の一つとみられる。

   「三洋電機とは統合当初から『お互いのいいところは引き継いでいこう』とやっていますから、その結果でしょう」と、カーナビ担当者は話している。

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