福島第一原発の事故以来、積極的に反原発運動に参加していた俳優の山本太郎さんが2011年5月25日、ツイッターで「原発問題発言」が原因で、「7月8月に予定されていたドラマを降板させられた」と発言した。ところが事務所は27日、山本さんの発言内容について「事実ではない」と否定した。
話題になったのは、山本さんの以下の発言だった。
降板の作品名などは明かさず
「今日、マネージャーからmailがあった。『7月8月に予定されていたドラマですが、原発発言が問題になっており、なくなりました。』だって。マネージャーには申し訳ない事をした。僕をブッキングする為に追い続けた企画だったろうに。ごめんね」
山本さんはこれまでツイッターを中心に、原発反対を繰り返し訴えている。4月には「(反原発運動に関わると)芸能界で仕事干される」と明言し、高円寺で行われた反原発デモに参加、5月23日にも福島県の父母たちとともに、文部科学省前で子どもに定められた年間許容被ばく量「20ミリシーベルト」の撤回を叫んだ。
山本さんは「外されたドラマでも、現場には迷惑掛けられない」として具体的な作品名などは明かさなかったが、ネット上では「降板させたテレビ局、スポンサーに抗議活動を」との声も上がり、さまざまな憶測が飛び交っている。
「舞台終了まで、Twitterやめます」
ところが山本さんの所属事務所「シス・カンパニー」ではJ-CASTの取材に対し、山本さんの発言を全面的に否定した。
「本人がツイッターで発言した内容については『事実ではない』とお答えするように、と担当者から言われています」
と電話に出た女性は繰り返した。
現在、発端となった「降板」発言は消去され、見られない状態となっている。また山本さんは26日深夜、「舞台終了まで、Twitterやめます」と投稿しており、「降板」の真相は藪の中だ。