パチンコ業界誌「PiDEA(ピデア)」の表紙や内容が「凄いことになっている」と話題になっている。石原慎太郎都知事(78)が東日本大震災以降、「パチンコやめちまえ」といった発言を繰り返したことに対するパチンコ業界の反論と、過激な都知事批判が特集されているからだ。
パチンコ業界関係者は、自分達は口に出せないことで、「よくぞ書いてくれた!」と大絶賛している。
「『老害』都知事にパチンコ業界猛反発!」
「ピデア」2011年5月20日発売の67号の表紙は、石原都知事の大きな顔写真が掲載されている。石原都知事の代表小説「狂った果実」をもじり、赤い色の大きな見出し「狂ったいしはら(果実)」を躍らせている。「『老害』都知事にパチンコ業界猛反発!」というサブタイトルも付いている。
さらに特集の冒頭には「悪魔の生まれ変わり」の見出し。そして、「石原よ、お前は金正日か!?」のタイトルにはこんな文章が綴られた。
「はったり、虚言、私物化、独裁によってつくられた石原の愚劣な政策が、パチンコ業界にも波及しているのである」
今回の特集で最も強調しているのが「パチンコやめちまえ」と都知事が記者会見で発言した根拠の一つ、パチンコの消費電力についてである。同誌によると、東京電力管内には4000軒のパチンコ店があり、ピーク時の最大使用電力は84万キロワット。知事が言うほど多くはないというのだ。今夏の最大使用電力6000万キロワットに比べると1.4%にすぎない、としている。キャバクラやゲームセンターなど電力を使う店は多いのに、パチンコだけを攻撃しているのは、
「節電を口実にしたパチンコ屋叩きであり、意図的な職業差別だ」
といったパチンコホール関係者のコメントを掲載している。