「電波入らない場所は不安」が66% 働く女性の携帯ストレス

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   働く女性に聞いたケータイに関する意識調査で、電波の入らない場所にいると不安だという人が66%にのぼった。スマートフォンの登場でより使いやすくなったインターネットやソーシャルメディアの利用も多く、携帯電話各社とも電波の「つながりやすさ」に力を入れる。

   女性向けマーケティングを手がけるトレンダーズは2011年5月23日、首都圏在住の20~39歳で仕事を持つ女性500人に対して行った、ケータイに関する意識調査の結果を発表した。

78%が「ストレスを感じる」

「急に使えなくなってしまうのが困る」
「急に使えなくなってしまうのが困る」

   それによると、携帯電話でよく使う機能は、メール(98%)、通話(90%)、カメラ(76%)といった基本的な機能以外では、インターネット(67%)、ソーシャルメディアの閲覧・書き込み(31%)が挙がった。よく使うソーシャルメディアはmixi(閲覧66%、書き込み51%)とツイッター(閲覧43%、書き込み39%)で、通話やメール以外のコミュニケーションの手段となっているようだ。

   ただ、これらの機能は電波が入らなければ使えない。電波状況が悪く、携帯電話がつながらなかったことで、75%が「連絡やコミュニケーションがうまくいかなかった」。電波状況が悪く、携帯電話がつながらない状況を、78%が「ストレスを感じる」と答えている。また、66%が電波の入らない場所にいると「不安」という結果だった。

   具体例では、「待ち合わせしたのにメールが届かず会えなかった」「重要な商談中に会話が途切れてしまい、相手を不快にさせてしまった」などだ。スマートフォンを1年半利用中の女性会社員(22)は「地下でもないのに、場所によって急に使えなくなってしまうのが困る。ツイッターに投稿できないこともよくある」と言う。また調査では、電波状況が悪いと感じることが少なく、「つながりやすさ」に関して満足度が高いキャリアは、1位がNTTドコモ、2位がau、3位がSoftbankという順だった。

「つながりにくさ」の改善にむけた動き

   もっとも、「つながりにくさ」の改善にむけた動きは出ている。

   ソフトバンクは5月9日の記者会見で、孫正義社長が、携帯電話基地局など設備強化のため、設備投資額を2011年度は5000億円(前年度は4205億円)に積み増す方針を明かしている。「現時点でのドコモやauと同等につながるようにしたい」と話した。

   KDDIは5月17日、スマートフォン向け公衆無線LANサービス「au Wi-Fi SPOT」を6月末から開始すると発表した。これは、無線LAN接続ができる場所であれば、自動的に通常の3G回線から無線LAN接続に切り替えてくれる機能。場所は限られる(2012年3月末までに約10万スポットを予定)ものの、スマートフォンで画像や動画データなどを大量にやりとりするなら、無線LANの方が通信速度もはやく安定している。

   NTTドコモは、東日本大震災の教訓から、災害時でも「つながる」取り組みに積極的だ。5月16日の発表会で山田隆持社長は、通常の基地局とは別の大ゾーン基地局(全国に約100局)を設置すると述べた。災害や停電時、人口密集地の通信を確保するために取り組むなど2011年度は災害対策費に235億をあてる。このほか、ドコモは2011年冬、現在の「3G」よりも高速大容量な次世代モバイル通信規格「LTE」を用いた通信サービス「Xi」(クロッシィ)に対応したスマートフォンを発売予定だ。

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