「AKB」人気のピーク過ぎたのか 新曲200万枚出荷のデマも飛ぶ

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   人気アイドルグループ「AKB48」の新曲「Everyday、カチューシャ」の出荷枚数が200万枚になる、と噂になっている。

   「AKB」の勢いを考えるとあながち嘘ではない、と考える人がいる一方、「AKB」は人気のピークを過ぎているため無理だと主張する人もいる。

「前作より出荷が多いか少ないかも話せない」

   「Everyday、カチューシャ」は21枚目のシングルになる。200万枚の出荷になる根拠は、2010年10月に発売された「Beginner」が初のミリオンを達成、11年2月に発売の「桜の木になろう」が「Beginner」を上回る約107万枚の売上げになった。さらに今回のCDには「第3回選抜総選挙」の投票権が付いているため、お気に入りのメンバーの順位を上げるためファン達が複数買いをして投票に参加するだろう、ということのようだ。

    ちなみに、第1回の総選挙の投票権が付いたCD「涙サプライズ!」は約16万枚。第2回の「ポニーテールとシュシュ」は約72万枚売れた(推計)。

   ネットでは、AKBのファンはここ1年で爆発的に増えたため、200万枚はあながち嘘とはいえないという見方もあり、

「今度はおれも初めてAKBのCDを買う。久しぶりだ、CD買うこと自体」

   などと盛り上がっている。一方で、CDを100枚、200枚と買っていた昔からのファンは、AKBや総選挙に飽きてきていて、200万枚は出荷しすぎなのではないか、と首を傾げる人も多い。

   発売元のキングレコードに聞いてみると、200万という数字は全くのガセなのだという。

「200万枚という数字は間違いです。出荷枚数は後日発表するかもしれませんが、前作(桜の木になろう)よりも多いか少ないかについても申し上げることはできません」

と弱気とも受け取れる答えがかえってきた。

ソロ活動にファンの目は移っている

   音楽評論家の加藤晋さんは、売れたとしても100万枚前後で、前作の「桜の木になろう」に届かない可能性もあると予想する。

   理由としてはAKBのグループ自体の求心力が失われてきたことが大きいという。前田敦子さん、板野友美さんなど主力メンバーのソロ活動が始まり、ファンはこれを「分裂の始まり」と受け止めているのではないかと見る。

   「総選挙」についても今回が3回目。新鮮さが無くなっていることや、グループ内の順位より、ソロ活動による芸能界内の順位にファンの目は移っている。さらに、2回目で大島優子さんが1位を取ったが、実質的な「政権交代」は起こらなかった。大量にCDを買って応援したファンは失望し、前回のような熱気は見込めない、というのだ。

   「200万出荷というデマですが、今回は盛り上がりそうにないと心配したファンが、できるだけCDを買って欲しいという願いから出てきたものとも考えられますね」

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