「大連立」で菅首相と微妙な関係 政局は仙谷前官房長官に注目

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与野党の枠超えた議員の動き急速に広がる

   こうした政争に国民はしらけるばかりだが、政界でも、さすがに危機感が高まり、与野党の枠を超えた議員の会合、議連結成などの動きが急速に広がっている。

   民主党の桜井充副財務相、自民党の林芳正政調会長代理ら政策通を中心に参院議員20人が今月9日に会食し、震災対応で協力を探った。さらに17日には民主党の樽床伸二元国対委員長、自民党の菅義偉元総務相ら両党の中堅・若手衆院議員が「国難対処のために行動する民主・自民中堅若手議員連合」を発足、対象を衆院当選5回以下に限ったが、参加議員は民主党87人、自民党22人、計109人に達し、国会会期延長を求める署名を始めることで一致した。

   この日は樽床氏と民主党の古川元久元官房副長官、自民党の鴨下一郎政調会長代理、西村康稔衆院議員ら両党の衆参議員11人が超党派の「日本の復興と未来を実現する議員連盟」(復興議連)の設立準備会合を開き、エネルギー、政治制度改革などをテーマに提言をまとめることになった。民主党の松原仁衆院議員、自民党の小池百合子総務会長、公明党の坂口力元厚生労働相らも19日に「道州制懇話会」を設立する予定だ。

   こうした一連の動きと絡んで注目されるのが仙谷由人官房副長官の動向。菅首相と微妙な関係が続き、「小沢外し」では一致しつつ、民自「大連立」に前向きとされる仙谷氏を首相は警戒しているといわれる。「復興と未来議連」の古川氏は仙谷氏に近く、相方の鴨下氏は石破茂自民党政調会長と近いことも政界再編含みとの臆測を呼ぶ。

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