国会延長しない場合、内閣不信任提出
震災の本格復興に向けた第2次補正予算は8月以降に臨時国会を召集して審議することになる。2次補正を今国会で審議するとなれば、会期延長は必至で、会期が長くなればなるほど首相が野党などの追及にさらされる恐れがあるのを避ける狙いだ。
小沢氏の倒閣シナリオが頓挫し、自民党も戦術見直しに動く。大型連休明けに不信任案を提出して一挙に倒閣に突き進むという党内の一部で練られていた構想は完全に消えた。 ただ、2次補正先送り論には震災を政争の具にするとの批判が強い。そこで、自民、公明両党は5月17日、2次補正を先送りして今国会を延長しない場合、内閣不信任決議案を提出する方針を相次いで表明。これに対して政府・与党側からは今国会で1、2兆円規模の追加補正をする「1.5次補正」論も浮上。その場合も、国会は延長しても小幅にとどめる考えという。