「義務に近く、捉え方によっては集金」
ただ、義務に近ければ、募金ではなく集金になるのではないかという点については、「捉え方によっては」とおおむね認めた。あくまで生徒の自発的な取り組みとしながらも、「担当教員のアドバイスはあったと思う」ともしている。
募金を200円以上としたことについては、中学校校長は、義務に近いものであったことからそう設定したと説明した。中学生はお小遣いから出すことになるが、「学年通信にも載せて、保護者にも協力を呼びかけ、理解してもらいました。ですから、問題ないと判断しています」と言っている。
苦情を寄せた保護者は、募金の趣旨をよく分かっていなかったため、学校で説明したところ、了解して翌日に200円を支払ってくれたという。
義援金は、集計中なものの、10万円余が集まった。ほとんどが200円だという。秋田県共同募金会に寄付し、被災者のために使ってもらうとしている。
この問題では、一部報道で、普段から忘れ物をした生徒の名前を張り出しているとの校長談話が載り、ネット上で疑問視する声が出ている。
これに対し、校長は、「一般的に、学校では、宿題ノートを早く出してほしいと名前を張り出すことがあると思います。生徒への懲罰ではなく、時と状況を考えてしていることです」と説明する。