中国産玄そば29年ぶりの高値
そばの価格も高騰している。ロシアの干ばつで、欧州では中国産玄そばの輸入を増やしている。それによって今度は中国産が品薄となり、値上がりしているのだ。
そばは、国内では北海道や長野県、山形県や福島県が主な産地だが、70%は輸入に頼っている。長野県松本市にある日穀製粉によると、中国産玄そばの価格は29年ぶりの高値で、11年3月には45キログラム6500円を付けているという。
つられるように、北米産も11年4月に45キログラム6750円となり、10年産と比べて約3割上昇した。
一方、コーヒー豆の国際価格(ニューヨークICE相場)は、2009年の平均が1ポンド(0.453キログラム)あたり128.4セントだったアラビカ種が、10年が165.20セント、11年3月には274.10セントと、09年と比べて2倍超も上昇した。
日本への輸出が多いコーヒーの産地は、ブラジルやコロンビア、インドネシアなどだが、ブラジルは乾燥と高温、コロンビアは天候不順、インドネシアは収穫期の大雨と、どこも天候被害で減産を強いられていて供給力が落ちている。