「法の下の平等の観点から疑義」との専門家の指摘
入試課の担当者によると、法の下の平等の観点から疑義があるという指摘が専門家からあったほか、女性枠で入学した学生が「あの人は女性枠で入った」などと言われる精神的負担などを総合的に判断したという。
この結果、12年度入試は従来の一般枠を「一般枠A」とし、女性枠を男女とも受験可能な「一般枠B」として実施することにした。「一般枠B」は以前発表されていた女性枠と試験科目が同じ。女性枠のために勉強してきた学生に配慮した。
ちなみに2011年5月18日から行われているヤフーニュースの意識調査では、九大の「女性枠」について「問題ある」という回答が、19日19時現在、全体の約2万5000票のうち、約1万7000票、67%だった。コメント欄では、
「本当に女性を増やしたいなら大学に入る前、理系文系の進路を決める高校や、どの分野に興味を持つかが決まる中学校から対策をしなきゃならん」
「女性研究者が少ないのは学生の数じゃなくて、女性が研究を続けることのできる社会的基盤がないせい」
といった意見が寄せられていた。