ツイッターの「おすすめユーザー」機能で、ツイッター上ではつながりのないはずの家族や同僚のアカウントが表示されるとして、騒ぎになっている。
いまのところ「同じIPアドレスで接続するユーザーが表示される仕様になった」という説が有力だ。
「何でおすすめユーザーに姉のアカウントがあるんだ」
「おすすめユーザー」機能は、ツイッター上で「つながり」を持っているユーザーを自動的に紹介してくれるというもの。例えば、自分がフォローしているユーザーが、さらにフォローするユーザーが表示される、といった具合だ。
しかし、国内の一部ユーザーの間では2011年5月12日ごろから、身近だが想定外の人物が「おすすめ」される、と騒がれ始めた。ツイッター上ではこれまでまったく接点のないと思っていたはずの家族や同僚たちだ。
「なんか昨日くらいからおすすめユーザーに頻繁に職場の先輩出してきてるんだけど」
「おいおい、おすすめユーザーに何で姉のアカウントがあるんだ」
「おすすめユーザーに自分の別アカウントが出てきた」
実家暮らしの記者が自分のアカウントで試してみたところ、同居している家族のアカウントが「おすすめユーザー」欄で確認できた。
ツイッターから公式の発表はなく、ユーザーの間では、「同じIPで接続しているユーザーがおすすめされる仕様になったのではないか」と疑われている。IPアドレスはパソコンをインターネットに接続する際に必要な識別番号のこと。
「いま会社でプチパニック」
戸惑いを隠せないのはツイッターを「匿名」で使っているユーザーや、家族や同僚らに見られないことを前提にしていたユーザーだ。
「愚痴書きまくってるのに家族にバレたら生きていけん」
「人格使い分けてるんだからやめて」
「今会社でTwitterがIPでおすすめユーザー出している事でプチパニック」
などと困惑するユーザーが続出。「IPアドレス」は5月18日のツイッターの国内の発言トレンドにもなった。「よくも余計な機能を」「なんという改悪」などといった怒りの声もある。
国内のツイッターは匿名性が根強く、複数のアカウントを使い分けている利用者も多数いる。周囲に秘密にしていたアカウントがこのようなかたちでバレるとは、誰もが想像していなかったようだ。中には、アカウントを「非公開」にする対策をとったユーザーもいる。
一方、「同僚が見つけやすくなって便利だ」など好意的な声もある。もともと実名で利用していたユーザーらも、「みんな何をあせっているのかわからない」と冷静だ。また、この仕様が確認できていないユーザーも多い。