JAL連結業績、営業利益1884億円 リストラ策奏功、更生計画上回る

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   日本航空(JAL)は2011年5月18日、10年4月度~11年3月度の連結業績を発表した。売上高が1兆3622億円、営業利益が1884億円。10年8月31日に東京地裁に提出された更生計画案で掲げた目標は売上高1兆3250億円、営業利益641億円で、営業利益は目標を大きく上回った。

   不採算路線からの撤退や人員削減などのリストラ策が奏功したほか、円高や燃油市況も追い風になった。

国際線・国内線ともに5月で底を打った

12年3月期には757億円の営業利益を見込んでいる
12年3月期には757億円の営業利益を見込んでいる

   東日本大震災の影響については、震災前(3月1日~10日)と乗客数ベースで比べると3月(11日~31日)はそれぞれ国際線で28%、国内線で26%減少。4月は国際線20%、国内線15%の減少と、やや下げ幅は減少した。5月(1日~17日)は、国際線・国内線ともに2~3ポイント改善されており、事実上底を打ったとみている。

   更生計画では、12年3月期には757億円の営業利益を見込んでおり、

「約束した数字という意味で必達。いかにこれに上乗せできるかが使命」(大西賢社長)
「大震災の影響でお客が減っている。前年に比べて収入は相当減るが、更生計画の757億は、何としても達成したい」(稲盛和夫会長)

などと述べた。

   なお、全日空(ANA)は4月28日に11年3月期の連結決算を発表しており、売上高は前期比10.5%増の1兆3576億円と4年ぶりの増収に転換。JALの売上高に46億円差にまで迫った。営業損益も542億円の赤字が678億円の黒字に回復している。

   LCCのスカイマークは絶好調で、5月12日に発表した11年3月期の単独決算では、売上高が前期比40.0%増の580億2300万円。営業利益は同156.2%増の111億9500万円に達している。

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