「休み時間に全員参加の遊び強制」 「はるかぜちゃん」明かす小学校の異様

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   「自由なはずなのに自由ではない休み時間」。ツイッターで3万人以上のフォロワーを集めている「はるかぜちゃん」こと春名風花さん(10)が嘆いている。

   子役タレントのはるかぜちゃんが2011年5月10日のツイッターで現在通っている神奈川県横浜市内の小学校の実態を明かした。

「自由の使い方がわからない子が、たくさんいるんです」

   この小学校では、各クラスに「遊び係」が設けられ、「休み時間は遊び係のきめた遊びを全員でやらなきゃいけないルール」があるという。

「仲良くもなってないのに強制で全員で遊ばされて、1人はずれると怒られていたときは、放課後になるとなんかドッと疲れて、あ~やっと自由に動けるって思いました。学校終わってからはもう、誰にも会いたくなかった」

   5年生となり、赴任してきた担任教師の方針で「自由参加」となった。「ほかの横浜の先生とはぜんぜんちがって、とても自由でのびのびしてます」と喜んでいたが、新たな問題が発生した。

   1~4年生の間ずっと、「決められた休み時間」を過ごしてきたクラスメートの中に、休み時間をどう過ごせばよいかわからない生徒や、全員で遊ばないことを悪いことだと思い込み、「休み時間に1人でいる子を見つけては、先生にちくりに行くことが、いい事だと思ってる子」が出てきたのだ。

   はるかぜちゃんは「自由時間に自由にしていいよといわれて不安になるぼくたちは、どっかおかしいんじゃないのかな」と問題視し、「いまぼくたちのクラスがもらった自由な時間を、ぼくたちはもう手放しちゃだめなんです」と主張している。

横浜市体育協会の「いきいきキッズモデル事業」

   学校で配布されたプリントの一部をアップロードした画像を見ると、休み時間を利用したこの活動は、横浜市体育協会の「いきいきキッズモデル事業」の一環だ。

   市体育協会によると、小学生の体力向上を目的に市の補助金を受けて行っているもの。授業の時間外で生徒が一番効率的に集える場所が学校ということで、休み時間を生かしたスポーツ活動を市内の各小学校に提案している。

   実施は各小学校の方針によって違い、授業前にグラウンドを走る学校もあれば、低学年から高学年が揃ってスポーツを行っている学校もある。取り組みの度合いは校長や教職員の方針によって異なり、「強制参加」は決して一般的ではないという。

   はるかぜちゃんによると、彼女の通う学校はモデル指定校の1つで、活動にかなり積極的なようだ。モデル校は、2010年度は47校だったが、2011年4月からは学校の方針変更などで33校まで減っている。

「休憩時間くらい、自由に過ごしたいですよねぇ」

   はるかぜちゃんのツイートをみたユーザーからは、疑問の声も上がっている。

「私が小学生のときも全員参加だったなぁ。参加しないで本読んでたら係の人に怒られて。休み時間の過ごし方くらい自分で決められない子供が主体性のある人間になれるのかなぁ」
「小学校4年の時だけ、遊び係ではないけど『休み時間はクラス全員で遊びましょう』って決まった。私はお絵かきや折り紙がしたかったけど強制参加だったからしょうがなく出てた。行間休みも昼休みも放課後もあって本当やだった…」
「うちの小学校にも『遊び係』というのがあるそうなのですが、あくまでホームルームの時や給食の時にみんなを笑わす係なんだそうです。休憩時間くらい、自由に過ごしたいですよねぇ」
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