文部科学省は2011年5月16日、福島第1原発周辺地域について、事故発生から5月11日まで2か月間の積算被ばく放射線量の推定値をまとめたマップを公開した。県内の2448地点で測定した放射線量の実測値をもとに作成した。
マップを見ると、福島第1原発から北西方向に「計画的避難区域」指定の目安となる年間積算量20ミリシーベルトを超えた地域が広がっている。
計画的避難区域の飯舘村や浪江町では、当初は屋内退避の対象でなかった半径30キロ圏外の一部地域で、すでに積算量20ミリシーベルトを超えている。警戒区域となった半径20キロ圏外でも、浪江町の1地点で56.6ミリシーベルトと高い積算量が推定されている。