「水を差して、自分も悪かった」
堀江貴文氏が騒ぎ出すと、送別会の友人たち数人が、TBS記者を押さえつけた。
堀江氏も逆上して、ビデオカメラを記者から取り上げ、壊そうともした。さらに、友人たちに顔写真を撮られ、結局、映像が収まっているビデオ用メディアも取り上げられることになったという。堀江氏のマネージャーは、こうした対応は悪かったと思うと、後でこの記者に話したとしている。
ただ、記者は、送別会の最後になって堀江氏から事後承諾を得ようとした形には変わりない。本人も、送別会に水を差す結果になって自分も悪かったと言っているという。とはいえ、前出のTBS関係者は、堀江氏のツイッター発言について、「影響力のあることを分かっていながら、記者のことを実名で書くのはフェアではない」と訴えている。
堀江氏のマネージャーは、関係者の見方については、次のように説明する。
送別会途中で記者に聞いたのは、一般の人からビデオ撮影のことを言われたからで、こうした人たちもいるので、撮影を控えたほしいと記者にお願いしたという。ただ、それまで撮った映像については、堀江氏の了承があればいいことを伝えたとしている。
しかし、会の最後で、ビデオが録画状態なのを見つけ、注意したところ、堀江氏が、記者がいたことやビデオ撮影を初めて知って激怒したとした。映像については、本人の了承を得たうえで、マネージャーが保管することにしたという。マネージャーは、対応が悪かったとは記者に言っておらず、結果的に不快な思いをさせたことに気遣いの言葉をかけただけとしている。
堀江氏自身もツイッターで、「親しい人しか呼んでない席にいきなり来て取材しはじめたら普通に切れるだろ」「仲間内の飲み会で報道のカメラ回す許可出す奴がいるか普通?」と話した。記者の実名を挙げたことについては、「対象者の人生すらズタズタにさせてしまう権力をもっているマスコミの所属者は実名を晒すべき。じゃないとフェアではない」と主張している。