個人デイトレーダー受難の時代 大口投資家向け自動売買が主流に

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ヘッジファンドが「コンピューター売買」を利用

   ただ、約定スピードの高速化がデイトレーダーの投資環境を悪くしたことを証明するデータは乏しい。ある証券関係者は「システム売買の急増で、個人投資家の回転売買が減った可能性はあります」というが、インターネット証券の松井証券は「約定率が若干下がったかなとも思いますが、やはり株価の影響が大きいでしょう。リーマンショック後、株価の変動幅は小さくなっていますから、回転売買がやりづらい状況にあるともいえます」と説明する。

   マネックス証券も、「個人投資家の売買状況は分析していますが、(アローヘッドの導入前後で)大きな変化はみられません」と話す。

   とはいえ、アルゴリズム取引のようなコンピューターによる自動売買は増えている。しかも、ヘッジファンドをはじめとした海外の大口投資家がそれを使って投資しているので、相場の動きに与える影響は大きい。

   それでなくとも、東証は外国人投資家が市場参加者の70%超を占めている。大口投資家が取引しやすい市場であることは間違いないようだ。

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