岩手県の内陸部にある花巻市では、3月11日の震災による大きな被害は無く、市内の観光施設は通常通り開館し、温泉宿泊施設や飲食店の多くが通常通りの営業を行っています。しかしながら、やはり震災による影響で、観光を目的として花巻を訪れる方は大幅に減少し、小中学生の修学旅行はキャンセルが相次いでいる状況です。
そんな中で迎えたゴールデンウィークですが、災害ボランティアの方々などが花巻に宿泊してくださったり、「被害の無い花巻に旅行に行きたい」という嬉しいお声も少しずつ届き始めたことで、特に5月3日~5日に関しては宿泊施設の予約が取れない日も見られました。
5月3日~5日に花巻市東和町で開催された『全国泣き相撲大会』は、3日間で800名を超える「豆力士」たちとそのご家族が全国から集まり、会場は豆力士たちの泣き声と観客の笑い声でとても盛り上がりました。
この大会の開催については、中止を検討する声も出ておりましたが、沿岸部の被災者をはじめとした方々から「ぜひ開催して欲しい」という要望が多数寄せられ、予定通りの開催を決めたと聞いております。
花巻市は「わんこそば」発祥の地でもあります。市内に4店舗あるわんこそば店では、今回のゴールデンウィーク中のお客様は例年の3割ほどという状況でしたが、「わんこそば」の売り上げ(平成23年10月まで)の一部を震災復興支援金として寄付することを決め、この苦しい時期を共に乗り越えようとしています。
同じ岩手県ということで花巻も被災地だと思われがちですが、観光には全く影響が無いという事をお伝えしたいです。花巻をはじめとした岩手県内陸部に観光のお客様が戻ってくることで岩手県全体、そして東北全体が元気を取り戻すことに繋がります。
全国の皆さまが岩手に観光にいらっしゃるのを心からお待ちしております。
(社団法人花巻観光協会)
社団法人花巻観光協会
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