無名のグループをいきなりオリコンCD売上ランキング「1位」にさせ、それを武器にメディアの露出を加速、本当のトップグループに育て上げる。そんなプロジェクトが始まった。
アイドルグループ「ぱすぽ☆」がこれまでメディアに露出することは殆どなかった。しかし、メジャーデビューシングル「少女飛行」は2011年5月16日付オリコン週間シングルランキングで「初登場1位」を記録。新人女性グループの初登場首位はオリコンが1968年1月にシングルランキングの発表を開始以降、史上初だという。
ライブを1回見てもらうための話題が必要だった
「まずは実績を作ることを考えました。当初の目標はオリコン5位以内、CDは3万枚販売。それをもとにメディアに売り込みを掛ける。ファンにこうしたことを理解してもらい、複数枚買いもお願いしました」
「ぱすぽ☆」の所属事務所プラチナム・パスポートはそう説明する。どうしてこんな戦略を練ったのか。それは、「ぱすぽ☆」の魅力と実力に自信があったからだ。
「ライブを見て頂きたいんです。1回見てもらうとだいたいの人はハマります。その導入部となる話題が必要でした」
と打ち明ける。
「ぱすぽ☆」は09年1月、「みんなでつくるアイドルユニット」をコンセプトに、事務所所属の中高生によるプロジェクトがスタート。公式ブログを中心に、ファン達からグループの方向性などさまざまな意見やアイデアを募集。その結果、「空・旅」がテーマの10人のガールズグループになった。デビューシングル「少女飛行」では全員がキャビンアテンダント風の制服で歌い踊っている。