5月7日
今日、東京へ戻る私にとっては、この解体の決まった釜石観光船「はまゆり」はもう見る事はできないと思います。
あの津波当日。私の父は造船所で、この観光船「はまゆり」の定期点検をしていました。
ですから、津波後にほとんど情報がなく報道されなかった大槌町を上空からの映像として真っ先に、このビルの上に乗った「はまゆり」が映った時には、父の安否を覚悟しました。
そんな観光船「はまゆり」を、この津波被害を後世に伝え教訓や啓蒙につなげようと、全国の有識者が署名活動を行っていました。
その甲斐もあってか、船を所有する釜石市と船がある大槌町が協議し、一時は保存の方向へむかいました。
が、その流れが一転。
翌日には「はまゆり」解体が発表されました。
「はまゆり」を現存のまま保存するかどうかは別としても、一時的に移動したり、もう一度海にもどそうという動きや、ボランティアでもそれを行いたいという業者があったということもききます。
なぜそういう選択肢ではなく、莫大なお金を市が払ってまで解体することにしたのか。
そんな予算があるのならば、避難所で生活する人たちが自立するために使うなどしても良いのではないかと思ったりもします。
決めるのは市や町です。
でも住民が意思を声にすることの大事さを指摘され、気づきました。
ゆいっこは民間有志による復興支援組織です。被災住民を受け入れる内陸部の後方支援グループとして、救援物資やボランティアの受け入れ、身の回りのお世話、被災地との連絡調整、傾聴など精神面のケアなど行政を補完する役割を担っていきたいと考えています。
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