「処分しないで!」がれきに埋もれた石碑【岩手・大槌発】

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

5月5日

安渡小学校の屋上で、朝から数名の自衛隊さんが一生懸命動いています。

たくさんの大小さまざまなこいのぼり。
その中のこいのぼりに、子どもがしがみついているものがありました。
「金太郎だよ」
変なこいのぼりがあると騒いでいた子どもに教えているお母さんの言葉に、思わず反応してしまいました。


さらに今日は、安渡小学校にて罹災者証明の発行が行われるということで、いつも以上に校庭がにぎやかです。
証明書の発行は先着150名に午前中受付の整理券が配られましたが、1時間程度で締め切られるほど!
その状況をみて、午後はなんとか整理券を手に入れたいと、2時間も前から並ぶ人までいました。
罹災者証明があれば、保険をはじめ多くの手続きをすることができます。


これまで役場にいっても何時間も待たされて、なかなか発行されなかったことから、本当に多くの人が待っていたことがわかります。
1度に20枚も申請する人もいました。
またその証明書の発行の際に、所有する自動車や船舶などが被害にあった場合、破棄の有無も確認されます。
ちなみに、普通自動車と軽自動車は届け出の連絡先が違うらしく、そこは何度も確認していました。


そういった撤去話をききながら、安渡地区の瓦礫は今月中にだいたい撤去が終了する予定であることを知り、
「町の中に色々石碑があるけれど、瓦礫だと思って処分されるかも…」
と両親が話していたのを急に思い出し、心配になり避難所の坂をくだって瓦礫の撤去作業をしている自衛隊さんのところへ走りました。
事情を説明し、実際に私がわかる範囲の石碑は自衛隊さんに見てもらい、残してもらうように頼みました。
瓦礫の撤去が終わり、後から石碑のことに気づいて、混乱していたから捨ててしまったでは理由になりません。
安渡の歴史を刻むものを、生きている私たちが守らなくてはならない。
生きているからこそ、やるべきことがあると思います。



ゆいっこは民間有志による復興支援組織です。被災住民を受け入れる内陸部の後方支援グループとして、救援物資やボランティアの受け入れ、身の回りのお世話、被災地との連絡調整、傾聴など精神面のケアなど行政を補完する役割を担っていきたいと考えています。
岩手県北上市に本部を置き、盛岡、花巻など内陸部の主要都市に順次、支部組織を設置する予定です。私たちはお互いの顔が見える息の長い支援を目指しています。もう、いても立ってもいられない───そんな思いを抱く多くの人々の支援参加をお待ちしています。
■ホームページ http://yuicco.com/
■ツイッター @iwate_yuicco

1 2
姉妹サイト