菅直人首相が中部電力に浜岡原発の全面停止を要請したことについて、日本経団連の米倉弘昌会長は2011年5月9日の記者会見で、「電力不足の中で菅首相がただ30年間で87%の確率で東海大地震が起こる可能性を根拠にして停止を要請したことは唐突感が否めない」と語った。
「結論だけがぽろっと出てきて、思考の過程がまったくのブラックボックスになっている。民主党政権は透明性を強調するが、どういうことなのか政治の態度を疑う。誰がどのようにして議論したのか、根拠を示したうえで説明する必要がある」と厳しい口調で、要請に至る経緯が説明不足であるとの認識を示した。