「行き先が変わったのは仕方なかった」
大垣市の建設会社は、最初から原発労働に使うつもりだったのを騙していたのか。
西成労働福祉センターによると、混乱した時期だったので、災害復旧作業は女川町限定ではなく、会社側は、行き先が変わったのは仕方なかったと説明しているという。行き先などは元請け会社が管理していたといい、その依頼で変わった可能性があるとしている。なぜ変わったかは聞いていないといい、男性らを騙す意図があったかどうかについても分からないという。
ただ、原発労働では放射線障害の恐れがあり、センターの総務課長代理は、「今後は、大災害でどのようにして労働力を使うのかそのフレームワークを国が考えてほしい」と話している。
原発労働で、こうしたことが行われていたのは何か事情があるからなのか。
東京電力の広報部では、「こちらでは分かりかねます」とだけ話す。元請け会社との協力関係については、「私契約なので、お答えできません」と言う。
求人内容と違った今回のケースは、事実関係をまだ承知していないといい、「もし事実であるなら、請負会社に対して、労働契約については誤解のないように元請け会社を通じて周知したい」と言っている。