「浜岡原発停止」で中電の支援中止 九州電力7月に供給不足の可能性

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玄海原発の運転再開を目指す

   九電が4月以降に新たに確保できることになった石油や液化天然ガス(LNG)をあわせると、九電管内では、6月~7月上旬までは計画停電は避けられる見通しになっていた。だが、政府が浜岡原発の停止を求めたことを受け、真部利応社長は5月9日、引き続き中電からの融通を受けることは困難になるとの見通しを示した。

   そこでカギになるのが玄海原発の運転再開だ。同日、真部社長は玄海県発がある佐賀県玄海町の岸本英雄町長を訪れ、運転再開への理解を求めている。今後、佐賀県の古川康知事とも面会して安全対策について説明する予定だ。ただし、古川知事は5月6日に発表したコメントで、浜岡原発の停止要請について、「驚いている」としながらも、玄海原発の安全性については、

「どのような判断をされているのか現時点ではわかりません。緊急に政府に説明を求めていきたいと思います」

と、九電ではなく政府に対して説明を求めている。今後の政府と地元自治体のやりとりには紆余曲折も予想され、6月~7月上旬までに運転再開できるかは不透明だ。

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