大阪百貨店のサバイバル戦争 乱立で「総崩れ」懸念も

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JR西日本の貨物駅再開発プロジェクトも進行中

   JR大阪三越伊勢丹は売り場面積の拡大競争にはこだわらない方針だが、老舗である三越伊勢丹の大阪初進出のインパクトは大きく、ライバルの3百貨店は増床・改装で対抗。2012年に阪急百貨店梅田本店が増床工事を終えると、大丸梅田店を抜き、トップに躍り出る。

   しかし、大阪キタの百貨店のサバイバル競争は「総崩れ」の懸念も指摘されている。商都・大阪といえども、百貨店業界の斜陽化は否めず、東日本大震災の自粛ムードが関西の消費低迷に拍車をかける可能性もある。

   加えて、JR大阪駅周辺ではJR西日本の貨物駅跡地を再開発する「うめきた」(梅田北ヤード)と呼ばれるプロジェクトが進行中。三菱地所など12社が1期区域(約7ヘクタール)に4棟の高層ビルを建設中で、愛称は「グランフロント大阪」に決まった。しかし、大阪市内はオフィスビルの供給過多が続き、空室率は首都圏に比べ高止まりが続いている。百貨店の増床に加え、このまま再開発ブームで高層ビルや商業施設の建設ラッシュが続けば、入居テナントが埋まらず、再開発があだとなる可能性も否定できない。

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