蓮舫大臣が厚労省対応を批判 ユッケ食中毒事件にみる世論とのズレ

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   蓮舫消費者・食品安全担当相は2011年5月8日朝、テレビ朝日系の報道番組「サンデー・フロントライン」に出演し、ユッケで4人が死亡した集団食中毒に対する厚生労働省の対応について、「比較的、国民世論の感覚とずれている」と、スピード感のなさに苦言を呈した。

   蓮舫氏は、今回の食中毒の原因となったとみられる腸管出血性大腸菌について、

「過去の事例をみても、亡くなったり重症におちいっている人は、9歳以下の子どもや70歳以上の高齢者。今回は40代の女性が亡くなっているということもあるので、どの世代においてもリスクだということは知ってほしい」
「当面の間は、生肉は控えていただきたい」

などと注意をよびかけた。

   現時点では生肉用ではない牛肉が広く生で食べられていることについて、司会の小宮悦子氏から

「厚労省の中に、どのくらい切迫した様子があるのか」

と問われると、蓮舫氏は

「比較的、国民世論の感覚とずれていると思っている。もっと厳しく、急いで判断をしないといけないと思っている」

と断言。厚労省は、生肉の衛生規格や違反者への罰則の新設を検討しており、蓮舫氏は

「『最短でどれくらいかかるか?』という質問をしたら、『1年』という当たり前の答えがかえってくる。1年間放置しておくことは、私はできない」

と、対応を急ぐように求めた。

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