日本政府に代わり民間有志6000人 台湾2紙へ義援金の感謝広告掲載

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   「私たちは永遠に友達です」――東日本大震災の被災地に多額の義援金を出した台湾への感謝広告が、2011年5月3日付で台湾大手紙「聯合報」と「自由時報」に掲載された。

   日本人有志6000人によるもので、台湾を表す「梅」と日本を表す「桜」のマークの下に、日本語で「ありがとう、台湾」、中国語で「大きな愛に感謝します。私たちは永遠に友達です」というメッセージが書かれた。

台湾外交部「両国民の友情をさらに強いものにした」

台湾2紙に掲載された「ありがとう、台湾」の広告は、ツイッターで大きく話題に
「ありがとう、台湾」の広告はツイッターで大きく話題に

   日本政府は4月11日、アメリカ、中国、韓国などの大手7紙に被災地支援への感謝広告を有料で出した。その時点で100億円以上と、人口や経済力を加味すると他国よりもかなり多い義援金が集まっていた台湾には、菅直人首相から謝意は伝えられたものの、新聞広告の掲載はなかった。

   これを受け、日本人デザイナーのMaiko Kissakaさんが、現地紙へ感謝広告を日本人有志で出す「謝謝台湾計画」をツイッターで発案したところ、賛同者が続出。計画はネットユーザーらの協力のもと着々と進み、2紙の広告掲載料合わせて約240万円を1口1000円から募ると、1週間で6015件、計1924万5494円の募金が集まった。余剰金は日本赤十字社を通じて被災地へ寄付される。

   Kissakaさんは5月3日、「台湾のみなさん、日本への大きな支援本当にありがとうございます!そしてこの謝謝台湾計画にご協力、ご支援いただいたすべての方に心よりお礼申し上げます」と自分のブログで報告、「感動した」といったコメントが多数集まった。

   現地のネットユーザーからも、「気持ちがこもっている」「日本がんばれ」などの声が上がっている。中國廣播網によると、広告の掲載を受け、台湾外交部の章計平報道官は、「有志の出したこの広告が、両国間の友情をさらに強いものにしたと信じている」と話している。

姉妹サイト