保険料は地域によって約2万円も差がある
地震保険は、住んでいる地域によって支払う保険料が異なるのが特徴。政府がまとめている地震の発生確率や住宅密集度などのデータに応じて、損害保険料率算定機構が料率を算出して決めているためだ。
たとえば、保険金額1000万円あたりの保険期間1年の保険料は東京都や愛知県、静岡県の保険料は約3万円(木造)と高く、群馬県や栃木県、山口県、熊本県などは1万円(同)と低く、その差は最大約2万円の開きがある。また、木造や鉄筋、耐震構造といった建物によっても10~30%の割引がある。
そうした中で、地域ごとで異なる保険料を見直す動きがでている。今回の被災地にあたる岩手、宮城、福島、茨城の各県が、東京都や神奈川県などに比べて低く設定されていたからだ。被災地の負担が増えることにもなりかねないが、「どんな保険商品でも、一たん保険が適用されれば次回の保険料は上がる。これは仕方のないところ」との声もある。