ファッションモデルの小森純さん(25)が、テレビで「顔をイジりました」と告白して話題になっている。日本も今後、韓国並みに芸能人の整形告白が相次ぐようになるのか。
「ちょっと待て、その前に小森、お前またイジった?」
事務所は「整形という範疇に入るか分からない」
司会の中山秀征さんが、いきなりこう問いただす。日テレ系で2011年4月26日放送のバラエティ番組「バカなフリして聞いてみた」でのことだ。
これに対し、小森純さんは、手で口をふさいだ後、「バレます?」と聞き返す。そして、「前と多分変わってると思うんですよね、顔」と言い、「高くない?」と鼻の上を人差し指で指しながら、低い声でこうつぶやいたのだ。
「イジりました」
周囲から驚きの声が上がると、「言っちゃった」と手を叩いて笑った。
なんともあっけらかんとした告白だ。実は、純さんは、2月12日も同じ番組で、二重まぶたにイジったことを明かしており、今回の番組内でも「目の整形を告白」と紹介されていた。
整形について、韓国では、芸能人の告白は珍しくなく、年に数回は韓国マスコミに報じられている。日本では、整形がタブーとも言われる中で、純さんは勇気を持って告白したのか。
この点について、所属事務所ツインプラネットのマネージャーは、整形かどうかを明言しなかった。
「鼻筋が通ったように見えるヒアルロン酸注射をしただけですよ。半年持つと言われており、プチ整形に入るかも分かりません。番組では、それを面白おかしく紹介されただけです。メスは一切入れていないんですよ」
二重まぶたについても、整形に入るか分からないという。「目を切ったのではなく、くっきり見えるように、まぶたの奥を仮止めしてくぼみを作ったと聞いています。もともと小森は、二重なんですよ」
「人気アイドルのような顔になりたい」
番組で「整形」と紹介されて、小森純さんがそう受け取られる恐れがある。しかし、マネージャーは、「小森はそういうことを気に留めない性格なんですよ。注射などについても、一般の方もたくさんされていることですし」と言う。
整形を告白した芸能人は、過去にはいくつか例はある。タレントの野村沙知代さん(79)は2005年8月、20歳若返る顔の手術を秋に行うと会見して話題になった。また、元女優で参院議員の三原じゅん子さん(46)も、08年1月に顔にヒアルロン酸注射などの施術をしたことを明かし、この場合は、美容外科サイト上でプチ整形と紹介されている。
小森純さんのケースは、バラエティ番組の中だったので、本当に告白なのか明確でなかった。たとえ整形をしていても、明かせない芸能人が日本ではまだ多いということなのか。
芸能人の美容整形を多数手がける高須クリニックの高須克弥院長は、「周囲に整形手術をしたと告白する芸能人の方は、すでにいっぱいいますよ」と明かす。そんな芸能人は、仲間同士で紹介し合っているともいう。
純さんのような今が旬のタレントも、たくさん来ているとした。クリニックには、人気アイドルのような顔になりたいという若い女性客も多く、AKB48メンバーの写真を持ってきて依頼するケースも増えているという。こうした流れの中で、今後は本当に整形を告白するタレントも出てきて、韓国のように整形が日常化する時代が来るのだろうか。
ただ、整形は、それを維持するのに気を使える人でなければならないようだ。「人は1日ずつ年を取りますから、メンテナンスも必要です。芸能人の方がちっとも顔が変わっていないのは、それだけ手入れにお金をかけているからですよ」(高須院長)