九段会館だけでない地震による天井落下 首都圏の大型施設で続出していた

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「明確な耐震性能を記述する必要がある」

   首都圏のホールやスポーツ施設など大規模施設で、なぜ天井が落下してしまったか。

   構造エネルギー工学を専攻する筑波大学の金久保利之准教授は、「一般的に大空間の建物は、屋根の構造材(梁や床スラブなど)から天井までの距離が長い(懐が深い)。耐震性の乏しい天井、たとえば補強する部材のない場合などは、地震動の揺れにより落下しやすい」と説明する。こうした天井は、注文や施工がしやすいという特徴があった。

   天井の落下は以前にも問題になったことがある。金久保准教授は「2000年代にも同じような形式の天井パネルの落下事故が見られ、国土交通省や文部科学省では、標準仕様書というかたちで耐震性の高い天井を施行するように指導しています。今回の地震で落下した天井では、これらの仕様書の作成前に施工されたものが多いようです」と言う。地震を受けて、既存の建物についても天井の耐震性について考慮する必要があり、同教授は「法令や規準などで明確な耐震性能を記述する必要があるように思います」と指摘する。

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