暴力団による抗争が相次ぐ福岡県で、県警がウェブサイトで「手りゅう弾に注意!」と題した異例の呼びかけをしている。手りゅう弾が持つ威力や、手りゅう弾らしき物体を見つけたときの対処方法を説明したものだ。
県内で手りゅう弾を使用した事件が相次いでいることを受けてのものだが、この種の呼びかけが行われるのは前代未聞。地元メディアですら、驚きを隠しきれない様子だ。
半径10~15メートル以内は死亡または重傷
呼びかけの文章では「色や形は様々!」という見出しとともに、円筒形や、だ円形の4種類の手りゅう弾の写真を掲載。「手りゅう弾は破片を飛散させて人を殺すための武器!」と注意を呼びかけている。さらに、「手りゅう弾の威力は想像以上」として、爆発した場合、半径10~15メートル以内では死亡または重傷、半径50メートル以内では破片で重傷を追う可能性があるとしている。
さらに、手りゅう弾らしき物体を発見した場合は、(1)絶対に踏んだり、触ったり、蹴飛ばしたりしない(2)早急に手りゅう弾から離れる(3)物かげなどに隠れて身の安全を確保する、といった対応を求めている。