JR西が抜本的津波対策 運転士ら乗客を避難誘導

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走行中の電車の運転席で私物の携帯電話を操作

   せっかくの画期的な対策だが、走行中の電車の運転席で私物の携帯電話を操作していたことが発覚し、けちがついている。奈良電車区の男性運転士(27)を懲戒解雇したが、当初の「運転士がメールの着信に気付き確認した。(時間は)5~10秒ほど」との説明が、後で、実際には約1分間、ケータイでゲームをしていたことが判明するというお粗末さ。

   JR西といえば乗客106人が犠牲になった2005年の福地山線脱線事故の記憶が6年を経て、なお地元では生々しく残る。佐々木隆之社長は津波対策発表会見で「乗客の避難を確実にしたい」と力を込めた。実際に乗客を誘導する運転士ら現場の社員が信頼を得ない限り、せっかくの画期的な対策も、絵に描いたもちになりかねない。

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