米男性が提訴、集団訴訟に発展する可能性
また、ソニーが情報流出を発表したのは不正アクセスがあってから約1週間後。これについては米テンプル大学の教授がロイター通信記事中で、「日本企業によくみられる経営階層や会議の長さを考えれば、1週間はそんなに遅くはない。しかし、個人情報が流れた人にとっては、当然のことながら1週間は遅すぎる」とコメント。
海外の掲示板でも「ソニーはもっと早く動くべきだった。これは昨日起きたことじゃないんだ」といった声が挙がった。掲示板には「ずさんだ」「情けないソニー」といった非難のほか、「復旧なんかしないで、ずっとこのままサービス停止にしておいた方がセキュリティ的にはいいんじゃないか」という皮肉も寄せられていた。
報道によると、米連邦議会の民主党上院議員がSCEの米国法人に書簡を出し、対応の遅れを批判。ユーザーに十分な補償をするよう求めた。米アラバマ州の男性もソニーに損害賠償を求める訴訟を起こしており、今後大規模な集団訴訟に発展する可能性も出てきている。