石原慎太郎都知事に「電気を浪費している」などとしてやり玉に上げられている自動販売機とパチンコの業界が、新たな批判にさらされている。一度は「すでに節電の取り組みを行っている」として反論した両業界だが、石原氏は「訳の分からない詭弁」とビデオメッセージで再反論。
さらに、パチンコについては「人間を怠惰にして、人生を狂わせる」として、韓国では全廃されたことを指摘。繁華街の空き地にパチンコ店が開店することを「誇るべき文明の対応とは言えない」とまで断じた。
経営者に在日韓国・朝鮮人が多いことにも言及
石原氏は都知事選終盤の2011年4月9日頃から、
「コンビニで買って家で冷やせばいい」
「ジャラジャラと音を立てるために電気を煌々とつけるのは、世界中で日本だけ」
と、両業界が電気を浪費しているとの主張を展開。両業界は、「すでに節電している」などと反発しているものの、批判に押される形で、新たな節電策を打ち出してもいる。
だが、石原氏は、さらに攻撃を強めている。東京都の公式ウェブサイトに「都民のみなさんへ」と題して4月25日に掲載されたビデオメッセージでは、約6分30秒にわたって節電の重要性を強調。自動販売機について、
「あんなものが、一つの文明の便宜として街中にあって、膨大な電力を食っているということは、本当に文明としての正当な消費なんでしょうか。私は浪費にすぎないと思います」
と、従来の主張を繰り返した上で、パチンコについては、
「一日中チンチンジャラジャラ大きな音楽をかけ、煌々とネオンサインを灯している。一つずつの機械も電力を食うわけですが、しかも、それで食っている人がいるという、こういう生活様式というものは、私たちは、反省の対象とすべきなのではないでしょうか」
と、パチンコ業界が雇用を生み出していることすら批判した。
また、パチンコ店の経営者には在日韓国・朝鮮人が多いことにも言及。母国でもある韓国の動向を紹介した。
「その(在日の)一部の人が、『これは自分の母国の韓国でも流行るだろう』と持って帰ったら、面白かったんでしょう、たちまち人気になった。これは人間を怠惰にして、人生を狂わせるということで、当局が乗り出して、韓国ではパチンコは全廃されました」