栃木県の湯西川温泉で300年近い歴史を持つ「伴久ホテル」が、2011年4月25日に宇都宮地裁から破産手続き開始決定を受けていたことがわかった。帝国データバンクの調査によると「伴久ホテル」は客室数109室、収容人数550人で、「オシャレゆかた」という浴衣1300種類を取り揃え、女性に人気の高い宿として知られていた。
05年2月期には約14億1400万円の売り上げがあったが、長引く不況により10年2月期は約9億8000万円まで落ち込んだ。設備資金等の借入金が年商の約3倍に膨らみ、11年3月の東日本大震災から営業自粛を余儀なくされたため事業継続を断念した。負債は推定30億円。