市が預かった現金は専門家と協議して対処決める
2ちゃんねるの書き込みをみると、「混乱を招くだけ」「他の避難所にいたから貰えなかったでは気の毒だよ」と否定的な見方もある。しかし、現金配布は不公平との考えについて、「自分たちの所に来なかった有名人ボランティアに対しても不公平だとか思ってるのかな」「ただ運が無かっただけだろ?」と異論が相次いでいる。
また、現金配布についても、「義援金が迅速に配られないからこんなのも出てくるんじゃないか」「現地に届けるならこれが一番確実だな」と共感する声も多いようだ。
石巻市災害対策本部の連絡室では、現金配布について、別の不安も指摘する。
「ほかの自治体では、支援センターにリンゴがいっぱい届いて、ボランティアだと思ったところ、500万円の請求が来たという話も聞いています。今回の現金配布も、本当に篤志の心からなら、ありがたいことです。しかし、後から、『一時貸しただけだから、利子を付けて返せ』というようなことにならなければいいのですが…」
男性たちの人物像やどんなお金かが分からないところが怖いという。市が預かった現金は、義援金として処理するか、そのまま保留にするかなどを法律の専門家と協議して対処を決めたいとしている。
なお、一部報道によると、同じ宮城県では、南三陸町に2011年4月22日、男性5~6人が現れ、町の災害対策本部に約1000万円分を置いていったという。女川町でも23日に男性たちが現れたという情報もある。