ソニー元社長の大賀典雄氏が2011年4月23日、多臓器不全のため亡くなった。81歳。葬儀は密葬で行われ、後日ソニーによる社葬が予定されている。
創業者の井深大氏と盛田昭夫氏に見出され、東京藝術大学卒業後の1959年にソニー入社。82~95年にかけて社長を務め、以後も会長、名誉会長などの職にあった。デザイン・広告などを通じ「ソニー」ブランドの確立に貢献したほか、CBS・ソニーレコード(現ソニー・ミュージックエンタテインメント)の設立、米国コロンビア・ピクチャーズの買収、「プレイステーション」による家庭用ゲーム機部門への進出に携わった。
指揮者・声楽家としても活動し、指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤン氏らとも親交があった。コンパクトディスク(CD)開発を主導し、ベートーベンの「第九」の長さを基準に「75分、直径12センチ」という規格を策定したことでも知られる。