新聞の一面広告の掲載でも話題になったアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の台本と思われる資料が、放送の数日前から出回っていた。
2011年3月下旬ごろ、インターネットオークションで同アニメ最終話(12話、サブタイトルは「わたしの、最高の友達」)のシナリオと称する出品があった。ネット上では当時、「釣りだろ」「マジなの?ねぇ」「なんかほんとにマジっぽい」などと書き込まれていた。
「まさかこれが本物とは思わなかった」
騒ぎはそれだけにとどまらない。4月11日ごろにも、インターネット掲示板には、出所は不明だが、第11話(サブタイトルは「最後に残った道しるべ」)と第12話の台本と思われる資料が出回ったのだ。キャラクターのセリフや動きなどが詳しく書かれていた。ネット上ではこの時も、「なんとなく読んではいけない気がする」「これはアウトだろ」「ネタバレきてんのかよ・・・嘘だといってくれ」「でもなんか普通すぎて嘘っぽい」などいう感想が出ていた。
その後、4月21日にはアニメの放送を告知する新聞広告が出され、その日の27時(22日午前3時)には第10話、11話、12話がTBSで立て続けに放送された(CBCでは24日放送予定)。放送でのサブタイトルは、11話が「最後に残った道しるべ」、12話が「わたしの、最高の友達」だったが、セリフなども出回っていた資料とほぼ一致した。
ネット上では放送終了後から「まさかこれが本物とは思わなかった」「台本わざと流出させてワンクッション置いたんじゃないかと疑うわ」などと書き込まれ、話題が再燃している。
なお、このアニメは謎の多いストーリーで、ネット上では「読み解き」への関心も高かった。3月末で放送が終わる予定だったものの、東日本大震災の影響から、クライマックスを迎える2話の放送が繰り延べになっていた。