元キャンディーズで女優の田中好子さん(55)が突然亡くなり、中年ファンらからショックを打ち明ける声が相次いでいる。近くベスト盤が出る予定になっており、レコード会社には問い合わせが殺到している模様だ。
「まだ現実を受け入れられない」「やっぱ俺寝れねぇ(/□≦、)」「泣けた。芸能人の訃報で涙出たの久しぶり」「キャンディーズ聴きながら飲む 泣きながら飲む(T_T)」…
乳がん伏せ、女優の顔貫く
スーちゃんこと田中好子さんの訃報が報じられると、2ちゃんねるでは、スレッドが次々立ち、こんな書き込みがあふれた。キャンディーズの現役時代を知る40~50代のファンらが書き込んでいるとみられ、若い世代からはその反響ぶりに驚きの声が上がっていた。
田中さんの公式サイトにあるBBSにも、書き込みが相次いでいる。いずれも青春時代のシンボルが1つ消えた喪失感を訴えながらも、「スーちゃんありがとう」と感謝する声が多い。サイトは、アクセスが殺到して、つながりにくくなっているようだ。
「年下の男の子」「春一番」…。1973年にデビューしたキャンディーズの3人は、次々に大ヒット曲を送り出し、社会現象にもなった。しかし、絶頂の最中に突然、「普通の女の子に戻りたい!」と訴え、78年4月4日のコンサートを最後に解散した。
その2年後、田中さんは女優として活動を始めた。89年には映画「黒い雨」で、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞に輝いている。ところが、夫の小達一雄さん(56)によると、結婚翌年の92年に乳がんと分かり、闘病生活を続けていた。2010年秋に体調を崩して入院し、11年3月に1度ナレーションの仕事をしたのを最後に、4月21日夜に帰らぬ人となった。乳がんと20年間闘っていたことを明かさず、女優の顔を最後まで貫き通した。