高台に発電機、海側にコンクリート製の防波壁
報告によると、格納容器内の蒸気を下げるための「ベント」を手動で行ったり、原子炉に注水する際の具体的な手順を確認したほか、外部電源や原子炉建屋内の非常用ディーゼル発電機が機能しなくなった時に備えて、各号機の2階屋上に発電機を新たに設置した。これまでの発電機よりも標高が高い場所に設置されることから、津波で被害を受けるリスクを下げられる。
今後は、高台に発電機を3~5号機に1台ずつ新設するほか、海側にコンクリート製の防波壁を建設する。一連の対策で、中電は300億円程度を投じる見通しだ。
中電側の対策を踏まえて、保安院は、4月21日から22日にかけて立ち入り検査を行っている。この検査結果が、3号機運転再開の時期に大きく影響しそうだ。