4月17日(土)、宮古市磯鶏地区にある西上村地区会館へバザーのお手伝いへ行ってきました。
この地区は海から1.6kmほどの距離にあります。
お話しではすぐ近くまで水が浸水した個所もあるとのことでしたが、私の見た限りではほとんどのお宅が被害にあわず、一見、通常の日常を送れているように見受けられるほどでした。
しかし、そこから3km南の宮古市役所には所内に漁船が横たわったままになっていたり、5km北にある金浜地区の江山寺は高台のお堂も壊滅的な状況であったりするので、湾の作りなど、幸いな状況が重なったうえでのことなのだと思います。
地元市議さんの元へ集められた支援物資を地元の方達に選んでもらうという形のバザー。
会館へ到着した9時半には、バザーのチラシを見て駆けつけていた方達がすでに待っていました。
館内は、すでに地元のお母さんたちがベビー用品・大人用オムツ・布団類・大人用衣類・お米やお菓子、食品・子供用文具、子供用衣類と分かりやすく綺麗に仕分けしてありました。
そこで、仕分けされた箱に入ったバッグを並べたり、上着を見やすいようにハンガーにかけたり。あっという間の30分。
10時の始まりとともに大勢の方がなだれ込んできて、一瞬騒然とした雰囲気の中、皆さん次々にお米や粉ミルク、お菓子衣類を手にとっていました。
印象的だったのは、お米やお醤油ももちろんですが粉ミルクや赤ちゃん用オムツ、そして介護用オムツなど、毎日の消耗品が次々と手に取られていたこと。
スーパーでも品薄が続く中、お母さんも介護をされている方も苦労して買っているようで、必要とされているようでした。
また、地震や余震が続き精神的に疲れてお乳が出なくなるお母さんもいると聞きました。
生活に必要な品物がそろうことでお母さん達が精神的にも少しでも安心すれば、子供や家族も安心して暮らせると思います。
また、地元の方が開いたバザーだったことで、来る方もお話しをしながら近況を伝えあいながらとリラックスされている場面もありました。 子供がいる方、介護経験がある方達なので、オムツのサイズの相談や子供用品のおすすめもされていました。
自分達はこれがあるから、持ってきたよーと自ら物資を持ってきてくれる方もいるようです。
40分ほどであっという間に品薄となり、終了しました。
終了後、残った荷物を再度洋服の種類ごとに品名を書き丁寧に丁寧に包みなおしている時、地元のお母さんが言ってました。
「物資の中に応援のお手紙が入っていて嬉しいのよぉ」
私も、物資の箱に書いてあったメッセージを見ました。送ってくれた人の想いも、しっかり地元に届いてます!
少しでも被害の少ない地区の方が、地元のために奮起する。
今回、そのお手伝いをさせてもらえて嬉しかったです。
次回は、もっとこういう風にしよう、良くしていこう♪そう話してるお母さん達を見て、こちらも元気になりました。
この日は、午後にも黙々としなければいけない作業もありました。
1人では頑張ろうとすると辛いし、辛ければ続きません。
それぞれの思いの中、何かしたいと集まってる人達と一緒に作業できたことで、状況を楽しんで作業することが出来ました。
また参加したい、長く活動を続けていきたいそう思いました。
以上、報告でした。
利根川 愛
ゆいっこは民間有志による復興支援組織です。被災住民を受け入れる内陸部の後方支援グル―プとして、救援物資やボランティアの受け入れ、身の回りのお世話、被災地との連絡調整、傾聴など精神面のケアなど行政を補完する役割を担っていきたいと考えています。
岩手県北上市に本部を置き、盛岡、花巻など内陸部の主要都市に順次、支部組織を設置する予定です。私たちはお互いの顔が見える息の長い支援を目指しています。もう、いても立ってもいられない───そんな思いを抱く多くの人々の支援参加をお待ちしています。
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